概要
OutlookでVBAを使用するためには、少々設定が必要です。
①.開発メニューを表示させる。
②.仕分けルールに「スクリプトを実行する」を表示させる。
③マクロの設定でマクロを有効にする。
※Outlook2013での説明となります。Office2016・Office365では、操作が若干違うかもしれません。ご了承ください。
①.開発メニューを表示させる。
この画面のように、メニューバーに「開発」を表示させます。
現時点で表示されている場合は、読み飛ばしてください。
1)<ファイル>→<オプション>をクリックして「Outlookのオプション」を表示します。
2)「リボンのユーザー設定」をクリックしたのち「開発」にチェックします。
3)[OK]を押すと「オプション」画面が閉じます。これで設定完了です。
②.仕分けルールに「スクリプトを実行する」を表示させる。
ここが、少々やっかいです。レジストリをいじります。
必要以外の操作を絶対行わないよう、慎重に作業してください。
1)レジストリエディタを起動します。
「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力して[OK]
もしくは、タスクバーの虫眼鏡のアイコン「ここに入力して検索」に「regedit」と入力し、アプリ「レジストリ エディター」をクリックします。
2)今回修正したいレジストリキーは、以下となります。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\Security]
※2016の場合は「\16.0\」、2019・365の場合は「\17.0\」になります。恐らく。実機がないため、確認できません。すみません。
レジストキーは階層構造になっておりますので「HKEY_CURRENT_USER」から下層へ向かいキーを展開しながら選択していきます。
3)右クリックし、コンテキストメニューから「新規」→「DWORD(32ビット)値」を
クリックします。
4)値の名前を「EnableUnsafeClientMailRules」にします。間違えてしまっても大丈夫です。値をクリックし、右クリック→「名前の変更」で修正可能です。
5)「EnableUnsafeClientMailRules」をダブルクリックし、編集ダイアログを表示し、値を「1」に設定します。
6)設定完了です。[OK]を押し、編集ダイアログ閉じます。
7)右上の[×]を押して、レジストリエディタを終了します。
8)自動仕分けウィザードを開き、「スクリプトを実行する」が表示されるようになれば成功です。
③マクロの設定でマクロを有効にする。
1)「Outlookのオプション」から「セキュリティセンター」→「セキュリティセンターの設定」をクリックします。
2)ラジオボタンを「すべてのマクロを有効にする」にし[OK]をクリックします。
3)以上で完了です。オプション画面から抜けてください。
おわりに
Outlookの標準の設定では、徹底的にVBAを動作できないポリシーになっています。
特に③の設定は、少々危険かもしれません。
アンチウィルスソフト・スパムフィルターが導入されている会社のPCで、不自然なメールを開かない注意をしていれば問題にはならないでしょう。
それでも不安な方は・・・えーっと・・・諦めてください。